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税理士田中先生のワンポイントアドバイス
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(2024年11月30日掲載)
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(2024年11月30日掲載)
先生こんにちは。これから青色申告についていろいろお伺いしますが、よろしくお願いします。
わかりました。では、青色申告ってそもそも何なのかというところからはじめましょうか。
個人の事業者は、所得税の確定申告をしなければなりません。サラリーマンなら所得や税金は会社が計算してくれるけれど事業主は自分で帳簿をつけて所得や税金の金額を算出して申告しなければならない、これが確定申告です。
確定申告には、青とか白とか、色がついていますよね。
そう、これは確定申告の方法に2種類あってそれぞれの用紙の色が青色だったり白色だったりしたことに由来します。青色申告は白色申告に比べて税金面で有利な「青色申告の特典」が受けられるので、多くの個人事業者が青色申告を選択しているんですね。
税金面で有利な特典つきの確定申告の方法が「青色申告」なんですね。
具体的にどんな特典があるんですか?
・・・よく、わかりません。お得なんですか?
そうだね、いろいろメリットがあります。詳しくはそれぞれの項目の説明をみてくださいね。
じゃ、ここではお得であるという前提で話を進めます。誰でも青色申告はできるのですか?
青色申告をするには要件があります。
まず必要なのは、「青色申告の承認申請手続」です。事前の承認申請がないと青色申告はできないんですよ。特に開業した事業者の場合には、開業の日から2ヶ月以内に申請しなければならないのでうっかり忘れないようにね。
必要なのは承認申請だけですか?
いやいや、それは序の口。いちばん重要なことは、「正規の簿記」に基づいた記帳・帳簿を作成することなんですよ。
「正規の簿記」っていわゆる「複式簿記」ですよね。
そうです。つまり「青色申告」とは、非常に大雑把に言うときちんと帳簿をつけて積極的に適切に納税する人に対して特典を認めようという制度なんだね。
ううむ、何だか面倒そうだけどホントにお得なんですか?
ホントに得ですよ(笑) 面倒っていったって白色申告だって帳簿はつけなきゃならないわけだし。事業をやるなら帳簿づけの面倒からは逃れられないんですよ。それならむしろ積極的に勉強して特典を沢山利用したほうが良いじゃないですか。
青色申告の特典は、積極的に記帳申告することで堂々と税金が安くなるのですからノーリスクな節税対策といえます。僕が得だっていうのはまさにこの点なんですよ、メリットはいろいろあるのにデメリットはほとんどない。
次は青色申告事業者になる方法についてお話ししましょう。
(2024年11月30日掲載)
(2024年11月30日掲載)