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税理士田中先生のワンポイントアドバイス
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(2024年11月30日掲載)
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(2024年11月30日掲載)
ところで、[設定業務]メニューには「開始残高登録」というメニューがあります。開業初年度から「わくわく青色申告」もしくは「わくわく財務会計」を使われる方は、この「開始残高登録」には登録の必要はありません。この項目はとばして次に進んでください。
開業して2年目以降の方が「わくわく青色申告」もしくは「わくわく財務会計」を導入されるときは、この「開始残高登録」にスタートの金額を入力しなければなりません。「わくわく青色申告」もしくは「わくわく財務会計」で青色申告をするには、会計年度の開始日の残高(=前年度からの繰越額)を入力します。
この前年度からの繰越額を登録するメニューが、[開始残高登録]です。開始残高登録処理の操作手順は次のとおりです。
開始残高に登録する内容は、前年度決算書の貸借対照表の金額すべてです。現預金、固定資産、負債など貸借対照表に記載されている残高はすべて入力します。
ただし、前年度の「青色申告控除前所得」および「事業主借」「事業主貸」勘定は、期首の時点で「元入金」勘定に精算するため、これらの残高はゼロとします。
元入金への精算計算は次のようになります。
※来期以降は、この計算は「わくわく青色申告」や「わくわく財務会計」が自動的に行います。
前年度の貸借対照表を作成されていない場合は、今年の分から貸借対照表を作成することになります。1月1日時点の現金・預金・売掛金・固定資産・買掛金・負債などの科目の金額を全て入力します。ただし売上や仕入、経費は入力する必要がありません1月1日時点では、今年度分の売上や仕入経費はまだ発生していないからです。入力が終わったら、貸借それぞれの合計金額の差額を「元入金」に入力します。これで貸借金額が一致します。貸借金額の合計額は必ず一致するようにします。
開始残高は、何度でも変更ができます。一度に入力ができなくても、わかるところから少しずつでも登録して決算までに完成させるようにします。
開始残高は正しく入力すると必ず貸借の合計金額が一致します。
「わくわく青色申告」や「わくわく財務会計」では、貸借金額の合計額が一致していない場合でも残高の登録はできますが、そのままでは簿記のルール上正しい状態ではないため、その年度の決算書は作成できないようにしています。決算書作成までに正しい残高に修正してください。
(2024年11月30日掲載)
(2024年11月30日掲載)