青色申告ソフト青色申告の基礎知識や帳簿作成などについて実践的な内容をご案内するコーナー青色申告の基礎知識(青色申告ガイダンス)

棚卸について

女性

商店などでは、年末年始のお休みを利用して「たなおろし」をされる場合も多いようですね。

先生

そうですね。決算時の実地棚卸は、年末のタイミングをはずしてしまうと大変面倒になってしまうので、やるべきときに思い切ってきっちりやってしまうのがよいでしょう。

女性

具体的にはどのようなことですか。

先生

商品台帳があれば、それを印刷して用意します。ない場合には集計用紙かレポート用紙を用意します。縦罫線を引いて、商品名、数量、単価、金額が記入できる表にします。あとは電卓と鉛筆で準備完了です。

女性

あとは、ひたすら数えるんですね。

先生

そう。数えた数量は、表に記入してゆきます。

女性

たとえば飲食店の調味料やスナックのお酒などで、封を開けて半分だけ使って(売って)しまった商品はどうしましょう。

先生

厳密にやるときりがないです。半分以上残っていれば1、半分以上使っていればゼロ、のように決めてどんどん数えてゆきます。

女性

数え終わったら、どうすればよいのでしょうか?

先生

単価の欄にそれぞれの商品の仕入原価を入れてゆきます。特に原価の算定方法について決めていない場合は、最終仕入原価を使うのが一般的です。

女性

そして、数量×単価で金額を書きいれるのですね。

先生

そうです。電卓を使ってひとつひとつ書き込んでゆきます。

商品名 数量 単価 金額 備考
商品A 12 1200 14400
商品B 4 580 2320
商品C 8 490 3920
商品D 7 300 2100
商品E 6 450 2700
商品F 9 600 5400
合計 xxxxx

全部の作業が終わると金額を合計します。こうして算出された金額がその年の期末商品在庫となります。

女性

なるほど。

先生

この算定に使った上のような表を「棚卸表」といいます。これも会計資料の一部だから、計算が終わっても保存しておきましょうね。

女性

わかりました。

先生

最終的に棚卸の金額が確定したら、振替伝票を使って次のように仕訳すれば年末の棚卸については作業完了です。

【仕訳例63】

振替伝票

※ 開業初年度の事業者の方は、前期末の棚卸商品(今期の期首商品)は存在しないため上の仕訳のうち1行目は入力不要です。

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